心理師・千田の思考:夫婦関係やセックスレス(未完成婚を含む)そして、性犯罪加害者の問題は、相手も悩み辛い問題

二者間の前に、個人の場合



個人の悩みや問題としては、うつ病やパニック症・社交不安症などの不安症、強迫症、不眠症、自閉スペクトラム症(以後・ASD)注意欠如・多動症(以後・ADHD)、その他にもありますがこれぐらいにしておきます。

これらの問題は、個人的な問題のために相談機関や治療機関に行くいかないは自分で決めることになります。
そして、相談に行かない結果、もし悪化したとしても困るのは自分だけということになります。
厳密には、結婚していると妻(夫)や親・子供など家族にも影響がある場合もあります。

ただ、千田としては、何となく調子が悪いなとか、うまく解決しないかと思ったところで、相談に行ってほしいと思っております。

このような方が来られたことがあります。
うつ病ではないと思いつつ調子が悪いということで、相談に来られた30代の女性が相談中も涙を流しながらお話をされ、うつのテストをすると『重度のうつ』という結果で、心の問題は身体(脳)の問題であるので我慢をし過ぎるのは良くないと思っています。

この方は、精神科に紹介をさせていただきお薬の治療と当ルームの認知行動療法を継続していただきました。
初回相談後は、主治医の診断結果合計で6カ月の休職となりました。
このようなことが起こらないようにするために、1週間程度調子が悪かったら一度相談に行っていただきたい。


自分だけでなく相手も悩み困っている。

問題や悩みに対して相手が関係している場合は、自分の取っている行動が相手や家族を含めた周りの人を苦しめる結果になることが度々あります。

今回は、夫婦(カップル)関係の問題や夫婦(カップル)の性生活・セックスレスの問題、性犯罪加害者と被害者の問題を取り上げて書かせていただきます。

夫婦(カップル)の様々な関係性問題-改善のために関係性の調整-



『性格や生活スタイルが合わないことでケンカが絶えない』、『義理の両親との関係(夫<妻>を巻き込むこともしばしば)』、『夫(妻)の不貞発覚後の問題』、夫(妻)がうつ病などの精神疾患になっている時の関係性』、『夫(妻)の神経発達症(ASDやADHD)への対応』、『夫婦の関係性の悪化による子供の発達への影響』、その他、様々な関係性の問題があります。

これらの関係性の問題に対しては、夫婦(カップル)が同意のもとで二人の関係性を修復することを目的に夫婦(カップル)療法や時に家族療法を行ってまいります。
夫婦(カップル)は、お互いに影響を与えているイーブンな関係であるので、関係の修復には二人の協力が必要となります。


二~三回程度、二人で話し合ったが解決しない場合に専門の相談機関に行かれるのがいいのではないかと思っております。
専門の相談機関に行くまでに時間がかかってしまうと、相手は離婚や別れを決めてしまうことがあります。このような状況になってしまうと関係の修復のための夫婦(カップル)療法を行うことはできないことになってしまいます。


夫婦(カップル)の性生活・セックスレスの問題-解決のために二人が知識を得る-



『男性側(女性側)の問題からのセックスレス』、『男性側(女性側)の問題からの未完成婚』、『夫(妻)の浮気以降セックスを拒否』、『女性で出産後のセックス拒否』、『男性又は女性側が、うつ病やパーソナリティー障害などの精神疾患を患っていたり、または、ASDやADHDの人との性生活問題』、『心因性ED』、『挿入の恐怖、痛みの問題』、『膣内射精ができない』、その他にもありますがこれぐらいにしておきます。

性生活やセックスレスの問題は、セックスをやれない(やらない)側も悩んでいると思いますが、相手はもっと悩んでいることを理解していただきたい。

夫婦(カップル)の関係性の問題は、お互いの食い違っているところは二人ともが理解していることが多い。だから、関係の修復を行うことで解決を目指す。


ただ、セックスレスの問題は、はじまりは普段の関係性はいいか普通であることがほとんどである。

では、問題はどこかというと、お互いに今までに学習する機会がなかった『セックスに関する男性と女性の捉え方の違いなどの知識』の問題です。
なので、セックスに関する問題が生じた場合、早々に知識を得るために専門の相談機関に行っていただきたい。


夫婦(カップル)の関係性の問題はどうしても時間がかかってしまいますが、セックスレスの問題は二人が知識を得ることで解決することが多い問題でもあります。

性犯罪加害者と被害者の問題-関係ない人に恐怖を与える行為-



なかなか被害者のことを考えられないとは思いますが、あなたの一回の行為で、被害者がとても強い恐怖や不安などを与えて、それまで普通に生活していたことが出来なくなってしまう場合が多々あることを知っておいてください。

自分がやってしまった性犯罪についてあなたも悩んでいると思いますが、被害者が一番悩み困っている。そして、子供の場合はご両親や身内、大人で結婚されている方は奥さんもとても悩み困っていることを理解してください。

当ルームに相談に来られる加害者の方では、大人の方(会社員、公務員、医療関係者、様々な職種)や子供(小学生~高校生)、大学生、神経発達症(ASDやADHD)の子供から大人、軽度の知的能力障害(知的発達症)の方など、様々な方が来られております。また、子供の場合はそのご両親、結婚されているは奥さんも相談に来られております。

性犯罪加害者が行う性的問題行動(犯罪行為)は、当ルームに相談に来られている性的問題行動の多い順に並べると、
『痴漢』
『盗撮』
『窃視症(のぞき)』
『強制わいせつ(不同意わいせつ罪)』
『小児性愛』
『家庭内(兄妹間など)でのわいせつ行為(性虐待)』
『強姦(不同意性交等罪)』
『児童ポルノ』
『露出』
『下着窃盗』
それ以外にも撮影罪や性暴力、性の衝動性などの性的問題行動で悩んでいる方。


なお、これらは精神疾患に分類されますが、すべて性犯罪であります。また、繰り返すことで依存してしまう問題行為でもあります。

これら以外にも、社会性の問題(未成熟な社会性も含む)や偏った性格、パーソナリティー障害などの影響からの性加害行為などの相談も来られております。

また、相談のケースとして、性犯罪に加えて窃盗罪(万引き、ひったくり、置き引き、その他)も同時に行っている人や性犯罪はしなくなったが窃盗だけが残っている方や窃盗が始まってしまった方などもおられます。


さて、今回の夫婦(カップル)関係の問題や夫婦(カップル)の性生活・セックスレスの問題、性犯罪加害者と被害者の問題では、個人の問題と違って相手に迷惑をかけたり、不安・恐怖にさせたりする問題であります。

自分だけでなく相手のことも考えて、相談やカウンセリングには早々に行っていただきたいと思っております。

リスタ・カウンセリング・ルーム

セックスレスと性生活問題の相談とカウンセリング

子供から大人の性犯罪加害者や性暴力の再犯防止のための認知行動療法とカウンセリング(相談)


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