セックスレス(未完成婚を含む)の問題は、いつ専門相談機関に行けばいいのか。
相談(カウンセリング)には、結構な期間セックスレス状態を我慢されてから来られる方が多くおられるので、夫婦・カップルが一度話し合いをした後に、解決するかどうかをどの程度の期間待ってから相談に行けばいいのかを書いてみます。
セックスレスとは、
日本性科学会では『病気など特別な事情がないのに、1か月以上性交渉がないカップル』と定義されております。
『セックスレスと性生活問題の相談とカウンセリング・ページ』
どのタイミングで相談に行けばいいのか。
男性側の問題でセックスレスになっている場合は、
条件:カップル・夫婦でセックスレスのことについて、一度話し合いをした後に以下の反応をしている場合にはすぐに相談に行くようにしてください。
私(千田)の長年の相談経験から考えると、相談に行かないでセックスができるようになる確率は低いです。
●話し合い後、頑張るといって一回~数回は行ったが、その後すでに1か月以上空いている場合。
●話し合い後に何とかするといったきりで、2か月たっても行動を起こしていない場合。
(それ以上の期間すでに空いている場合は今すぐがいいと思います)
●話し合い後に頑張るといったのに、疲れている、仕事が忙しいといった言い訳ばかりしている。
(この場合、奥さん・彼女が外から見ていてそんなに忙しいとは思えない場合は即相談)
例えば、疲れている条件としては、毎日が終電近くの時間に帰宅するとか。平日は毎日出社していて尚且つ、土・日のうちどちらかを毎週出社している場合など。
土・日は休んでいて、平日は21時帰りで「疲れている」はないかな。
ただし、パワハラなど強い心理的ストレスを受けていれば別。
相談に行くのに抵抗がある場合、レクチャーを受講するのも一つの方法です。
当ルームでは、セックス・カウンセリングの初回又は2回目に必ず行う『性差などの心理教育』をオンデマンド配信しております。
以下のページをご覧ください。
セックスレス(男性側の問題)・レクチャー:セックスレス解消へはじめの一歩
未完成婚の場合
条件:数回(4回から10回程度)チャレンジしているが一向にうまくいかないで、以下の反応をしている場合にはすぐに相談に行くようにしてください。
●未完成婚で今までに数回チャレンジしたが挿入時にいつも萎えてしまう場合。
(以下の認知行動モデルを参照してください)
●未完成婚について一度話し合いをしたが、その後、1か月経っても一向に求めてこない場合。
(2カ月以上たっている夫婦・カップルは本当に今すぐに相談に行っていただきたい)
●セックスのやり方を知らないことが恥だと思っている場合
(20代だろうと40代、50代だろうと、はじめてなのだから知らなくて当たり前なのに恥と思ってしまう場合)
未完成婚の相談に行くのに抵抗がある場合、レクチャーを受講するのも一つの方法です。
当ルームでは、セックス・カウンセリングの初回又は2回目に必ず行う『性差などの心理教育』をオンデマンド配信しております。
以下のページをご覧ください。
未完成婚(男性側の問題)・レクチャー:未完成婚解消へはじめの一歩
夫婦でセックスレスについての話し合いはいつすればいいのか。
●奥さん・彼女がセックスレスの状態がつらいと感じたらすぐすればいいと思います。
(個人差があると思うのでセックスレス状態が、例えば2カ月なのか6カ月なのか)
女性側の問題でセックスレスになっている場合は、
●夫とのセックスに嫌悪感を持つようになった場合は、なるべく早く(2カ月~6か月ぐらい)相談に行かれるように。
(例えば、出産後から嫌悪感を持つようになったとか、風俗に行っていることを知ってからとか、様々な条件によって起こると思います)
●夫の浮気発覚後、6か月以上たっても嫌悪感が消えない場合。
(この場合は、まずは信頼関係を回復するための夫婦療法が必要になる)
●挿入時に痛みがある。
(痛みの強さは毎回変わらないか。または、少し痛みがましになってきているが毎回我慢をしている)
(セックスを3回~5回行っているが痛みがなくならない場合。無理に我慢して行うともっとひどくなる可能性があります)
未完成婚の場合
●未完成婚で「挿入が怖い」「とっても痛いのではないかと考えてしまう」「とっても緊張してしまう」「処女膜がどうなっているのかすらわからない」「毎回挿入時に腰が引けてしまう」など、基本的に強い緊張、恐怖によって挿入ができないでいる場合は即相談。
上記以外では
●夫(妻)が自閉スペクトラム症などために「セックスができないでいる」「セックスがワンパターンでしかできない」「回数を求めてくる」などの問題
(『性生活』/『個々の神経発達症(発達障害)の特性』/『夫婦の関係性と発達問題』という3つを専門レベルで学ぶ必要があるために扱える心理師は少ないと思いますが諦めずに探してください)
※当ルームでは、相談を行っております。
●国際結婚で夫(妻)の求める頻度が合わないで困っている。
その他にもいろいろなパターンやケースがありますが、これぐらいにしておきます。
最後に
さて、男性側・女性側の問題にかかわらず、以上のように説明させていただいた条件が整っているのであれば、即専門のカウンセリングをカップル・夫婦で受ける必要があります。
相談に行くまでの時間が長ければ長いほどパートナーの精神状態や心を苦しめることになります。
セックスレスについては、『セックスレスと性生活問題の相談とカウンセリング・ページ』に書かせていただいているので詳しくは書きませんが、男性側の問題にしろ、女性側の問題にしろ、そのほとんどが知らないか間違った知識の問題が8割で、後は認識と行動を変化させるためのトレーニングをしないと解決しない問題と関係性の調整をしないといけない問題が少しという感じです。
解決に向けて当ルームに一度、相談にお越しください。
当ルームでは、対面相談とオンライン・カウンセリングで相談を行っております。
カウンセリング・ルーム・トップページ
対面相談:予約申込方法ページへ
オンライン・カウンセリングページへ