性犯罪・性暴力被害者のためのカウンセリングと認知行動療法
性問題のカウンセリングを行っていると、過去に性被害・性暴力にあわれた方がセックスができない、男性を信じられない・男性が怖い・触られるだけでぞっとする、また逆に女性を信じられない・怖い・触られるとぞっとする、その他などの問題で来られたりします。
例えば、
●小学生の時に信頼していた大学生に、胸や性器を服の上からや直接など様々ですが、触られそのことを親にも誰にも言えずにずっと大人まで我慢をしていた方。
●触られたりいたずらをされた後に、親に話したらなぜか怒られてしまってその後は何も言えずにいる方。
●自分では大丈夫と思っていたのに、セックスをする段階になると全く受け付けられなかったりする方。
●義父や義母にセックスを強要されたりしていた。その記憶が消えないで困っている。
●小学生、中学生、高校生の学校の先生、スポーツコーチ・指導者、知り合いのお兄さん、親の再婚相手、その他にも知り合いの人に、性暴力や性被害を受けていた方。
その他にもたくさんの相談事例があります。
まず言えることは、誰が何と言おうが
あなたは全く悪くなく、100%加害者が悪い。
もし、子供の時に『おまえにも隙があるからだとか』『落ち度かあるからだ』『嫌がらなかったじゃないか(怖くてそれどころではなかったはず)』などなど色々言われたりしたことがある方へ、全くそんなことはなくあなたは100%悪くないし隙も落ち度もない。
私からすると、そもそもそのようなことを言う大人たちは、被害者の心をどのように考えているのでしょうか。
性被害や性暴力などのつらい体験が、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)の状態を作ってしまう。
ごく簡単に流れを書くと、
トラウマになる出来事(性被害・性暴力、自然災害、その他) ⇒ その結果、心に傷ができる『トラウマ(心的外傷)』 ⇒ それによって、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)やうつ病を発症
誰にも言えずに、大人になるまで我慢をされて今も苦しまれている方や、解決したと思っていたが好きな人ができたがセックスができないで困っている方・カップル・夫婦、それ以外にも性問題を抱えられている方はぜひ相談にお越しください。
問題解決するための方法は、どういう方法があるのか。
一つ一つ説明まではここではしませんが、トラウマに焦点を当てて行う認知行動療法や心理療法としては、
●持続エクスポージャー療法(PE)
●認知処理療法(CPT):当ルームで行っております。
●眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)
子どもに対しては、
●トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)
夫婦・カップルで行う:当ルームで行っております。
●夫婦(カップル)カウンセリングやセックスカウンセリングで解決する問題もあります。
※夫婦間の問題でない場合。
今回は性犯罪・性暴力の被害者をメインに書きましたが、上記の認知行動療法や心理療法は、災害や事故、虐待、DVの被害者など、悲惨な体験に苦しんでいる方のPTSDにも有効な方法であります。
問い合わせたり相談に行くのにも勇気がいるとは思いますが、あなたの問題解決のためにもその勇気を出していただければと思っております。
セックスレスの問題で悩んでいる方は、こちらのページも参照ください。
セックスレス・性問題の相談
また、内閣府にある男女共同参画局が行っている相談機関もございます。
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
各都道府県の連絡等が出ていますのでご参照ください。