セックスレス(未完成婚を含む)の問題は、いつ専門の相談機関に行けばいいのか。-相談に行くタイミングは-
相談(カウンセリング)には、結構な期間セックスレス状態を我慢されてから来られる方が多くおられるので、夫婦・カップルが一度話し合いをした後に、解決するかどうかをどの程度の期間を待ってから相談に行けばいいのかを書いてみます。
うつ病やパニック症など個人の問題は、困っているのは本人だけで相談に行くか行かないかは本人の問題なので本人が決めればいいのですが、セックスレスや未完成婚など性生活の問題は、あなたが行わないでいることが相手にとても辛い思いをさせているということをまずは理解してください。
1カ月相談に行かなければ1か月相手にも辛い思いをさせ、1年行かなければ1年間も辛い思いをさせ続けていることを知っておいてください。
その上で以下をお読みいただければ幸いです。
セックスレスとは、
日本性科学会では『病気など特別な事情がないのに、1か月以上性交渉がないカップル』と定義されております。
『セックスレスと性生活問題の相談とカウンセリング・ページ』
どのタイミングで相談に行けばいいのか。
年末年始を夫・妻-彼・彼女と仲良く過ごすためにも、2024年中に問題解決に向けてカウンセリングに行くなど、まずは行動を起こしませんか。
男性側の問題でセックスレスになっている場合は、
条件:夫婦・カップルでセックスレスのことについて、一度話し合いをした後に以下の反応をしている場合はすぐに相談に行くようにしてください。
私(千田)の約30年の性生活の相談経験から考えると、相談に行かないでセックスができるようになる確率は低いです。
●話し合い後、頑張るといって一回~数回は行ったが、その後すでに1か月以上空いている場合。
●話し合い後に何とかするといったきりで、2か月たっても行動を起こしていない場合。
★それ以上の期間すでに空いている場合は今すぐ行った方がいいと思います。
●話し合い後に頑張るといったのに、疲れている、仕事が忙しいといった言い訳ばかりしている。
★この場合、奥さん・彼女が外から見ていてそんなに忙しいとは思えない場合は即相談。
例えば、疲れている条件としては、毎日が終電近くの時間に帰宅するとか。平日は毎日出社していて尚且つ、土・日のうちどちらかを毎週出社している場合など。
土・日は休んでいて、平日は21時帰りで「疲れている」はないかな。
ただし、パワハラなど強い心理的ストレスを受けていれば別。
とても大切なのでお読みください。
セックスレス(未完成婚も同様)の始まりは、男性性特有の問題であることが多いので、まずはお互いに男性性と女性性の知識を得ないことには解決につながらない。
知識については、日本では一般の人は専門の相談機関に行く以外学ぶ機会はない。
もう一つ言うと、セックスレスのはじまりは、二人の関係性の問題ではない。
なので、夫婦療法やカップル療法を受けても問題解決にはつながらない。普段は仲がいいから。
ただし、セックスレスの状態を個人差(女性)はありますが、6か月以上放置していると二人の関係性の問題までに発展します。そして、それでも放置すると別れや離婚となってしまうので男性は注意してください。
誰に相談:セックス・カウンセリングが専門の公認心理師又は、同じく専門の泌尿器科と精神科の医師や看護師
相談に行くのに抵抗がある場合、レクチャーを受講するのも一つの方法です。
当ルームでは、セックス・カウンセリングの初回又は2回目に必ず行う『性差などの心理教育』をオンデマンド配信しております。
以下のページをご覧ください。
セックスレス(男性側の問題)・レクチャー:セックスレス解消へはじめの一歩
未完成婚の場合
条件:数回(4回から10回程度)セックスにチャレンジしているが一向にうまくいかないで、以下の反応をしている場合にはすぐに相談に行くようにしてください。
●未完成婚で今までに数回チャレンジしたが挿入時にいつも萎えてしまう場合。
★以下の認知行動モデルを参照してください。
●未完成婚について一度話し合いをしたが、その後、1か月経っても一向に求めてこない場合。
★2カ月以上たっている夫婦・カップルは本当に今すぐに相談に行っていただきたい。
●セックスのやり方を知らないことが恥だと思っている場合
★20代だろうと40代、50代だろうと、はじめてなのだから知らなくて当たり前なのに恥と思ってしまう場合。
誰に相談:セックス・カウンセリングが専門の公認心理師又は、同じく専門の泌尿器科と精神科の医師や看護師
未完成婚の相談に行くのに抵抗がある場合、レクチャーを受講するのも一つの方法です。
当ルームでは、セックス・カウンセリングの初回又は2回目に必ず行う『性差などの心理教育』をオンデマンド配信しております。
以下のページをご覧ください。
未完成婚(男性側の問題)・レクチャー:未完成婚解消へはじめの一歩
夫婦でセックスレスについての話し合いはいつすればいいのか。
●奥さん・彼女がセックスレスの状態がつらいと感じたらすぐすればいいと思います。
(個人差があると思うのでセックスレス状態が、例えば2カ月なのか6カ月なのか)
女性側の問題でセックスレスになっている場合は、
●夫とのセックスに嫌悪感を持つようになった場合は、なるべく早く(2カ月~6か月ぐらい)相談に行かれるように。
★例えば、出産後から嫌悪感を持つようになったとか、風俗に行っていることを知ってからとか、様々な条件によって起こると思います。
●夫の浮気発覚後、6か月以上たっても嫌悪感が消えない場合や夫の浮気発覚後、3か月から6カ月ぐらいの間に夫婦関係を修復に向けて動く気になれない場合も含む。
★この場合は、まずは信頼関係を回復するための夫婦療法が必要になる。
●挿入時に痛みがある。
★痛みの強さは毎回変わらないか。または、少し痛みがましになってきているが毎回我慢をしている。
★挿入を3回~5回行っているが痛みがなくならない場合。無理に我慢して行うともっとひどくなる可能性があります。
誰に相談:セックス・カウンセリングが専門の公認心理師又は、同じく専門の産婦人科と精神科の医師や看護師
未完成婚の場合
●未完成婚で「挿入が怖い」「とっても痛いのではないかと考えてしまう」「とっても緊張してしまう」「処女膜がどうなっているのかすらわからない」「毎回挿入時に腰が引けてしまう」など、基本的に強い緊張、恐怖によって挿入ができないでいる場合は即相談。
●膣周りを触っただけで痛みがある。また、指を入れようとして膣周りに触れたり、膣に第一関節までも入らない程度触っただけで痛い感じてしまう方。
★痛いといった時に触るのをやめたりするとより痛いという思いが定着するのでやり方をまずはすぐにでも学ぶ必要があります。
上記以外では
●夫(妻)が自閉スペクトラム症などために「セックスができないでいる」「セックスがワンパターンでしかできない」「回数を求めてくる」などの問題。
★『性生活』/『個々の神経発達症(発達障害)の特性』/『夫婦の関係性と発達問題』という3つを専門レベルで学ぶ必要があるために扱える心理師は少ないと思いますが諦めずに探してください。
※当ルームでは、相談を行っております。
●国際結婚で夫(妻)の求める頻度が合わないで困っている。
その他にもいろいろなパターンやケースがありますが、これぐらいにしておきます。
誰に相談:セックス・カウンセリングが専門の公認心理師又は、同じく専門の産婦人科と精神科の医師や看護師
最後に
さて、男性側・女性側の問題にかかわらず、以上のように説明させていただいた条件が整っているのであれば、即専門のカウンセリングをカップル・夫婦で受ける必要があります。
相談に行くまでの時間が長ければ長いほどパートナーの精神状態や心を苦しめることになります。
セックスレスについては、『セックスレスと性生活問題の相談とカウンセリング・ページ』に書かせていただいているので詳しくは書きませんが、男性側の問題にしろ、女性側の問題にしろ、そのほとんどが知らないか間違った知識の問題が8割で、後は認知と行動を変化させるためのトレーニングをしないと解決しない問題と関係性の調整をしないといけない問題が少しという感じです。
相談に来られた方から頂いた『性問題の相談者の声』のページも、ぜひ参考にしてください。
解決に向けて当ルームに一度、相談にお越しください。
当ルームでは、対面相談とオンライン・カウンセリングで相談を行っております。
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