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 認知行動療法とは、心の問題解決に向けて、認知技法(物事の捉え方やイメージしていること)と行動技法をも用いる心理療法の総称のことです。

認知行動療法とは

  認知行動療法の当初のベースにある代表的な方法

  アーロン・T・ベック博士の
認知療法
  (CT:Cognitive Therapy)

  アルバート・エリス博士の
論理情動行動療法
  (REBT:Rational-Emotive Behavior Therapy)

  行動療法から発展した
認知行動療法


これらに共通する考えは、心の問題や症状は、ある出来事に対して、あなたがそれをどう受け止めたか、どのような見方をしたのかなど、認知体系(考え方・視覚的イメージ)によって、その結果として、不快な感情や問題行動などが起こり、心の問題や症状となって表れると考えます。
そうした、認知体系(考え方・視覚的イメージ)を第一のターゲットとして修正していくことで、心の問題や症状を軽くしていこうとする。そして、最終的には、あなた自身が認知療法を用いてセルフコントロールできるようになることを、目指します。


上記以外にも様々な認知行動療法がございます。
例えば「マインドフルネス」「メタ認知療法」「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」「問題解決療法」「弁証論的行動療法」「夫婦・家族の認知行動療法」「ASDの認知行動療法」「」ADHDの認知行動療法「各症状に合わせた技法を用いる認知行動療法」
現在は、このように認知行動療法と言われるものがたくさん出てきております。


こんな場面を想像してみてください。

 怪談話ではありませんが、夏の暑い夜、あなたは、一人で眠ろうとしています。突然、二階の部屋からガチャンという音がしました。その瞬間あなたはドキッとして、恐怖に縮み上がります。このときあなたはどんなことを考えていたでしょうか?「泥棒が入ったかもしれない」と考えると、あなたの恐怖心はどんどん強くなって、あなたは、息を潜め、聞き耳を立て、そのままじっとしていることでしょう。しかし、その時にあなたは窓を閉め忘れていることに気づき、「風の影響でカーテンが物に触れて落ちたのか」と考えると、さっきまでの恐怖心が少なくなって、何があったのかを確認するために、二階の部屋を確認しに行くことができることでしょう。このように同じ出来事に対してもいろいろな考え方があります。認知療法はこの考え方に着目して、様々な出来事に対しての不適切な考え方を変えることによって、不快な感情や行動の仕方を変えていこうとする心理療法です。



上記の内容について「認知モデル」を使って5つの領域で考えると、

環 境 : 「一人で眠ろうとしているときに、二階の部屋からガチャンという音がした」
(状況) 

認 知 : 「泥棒が入ったかもしれない」

行 動 : 「息を潜め、聞き耳を立て、そのままじっとしている」

気 分 : 「恐怖、不安」

身 体 : 「心臓がドキドキする、手に汗をかく、呼吸が速くなる」

その後の環境以外の変化、


認知 : 「窓を閉め忘れていることに気づき、風の影響でカーテンが物に触れて落ちたの
    かな」

行動 : 「何があったのかを確認するために、二階の部屋を確認しに行く」

気分 : 「恐怖、不安のレベルが下がる」

身体 : 「平常に戻っている」


当ルームの認知行動療法

 当ルームのカウンセラー・千田恵吾は、アーロン・T・ベック博士の認知療法を中心とした認知行動療法を日々のカウンセリングを行っているので、ここからはアーロン・T・ベック博士の認知療法についてご説明していき
ます。

認知療法はどんな心の問題に有効なのか?

 認知療法は1960年代初頭にペンシルバニア大学認知療法センターのアーロン・T・ベック教授が、気分が滅入って何もする気がしなくなる病気「うつ病」の治療法として始まりました。その後は、「うつ病」以外の様々な問題の治療にも用いられております。
例えば、ストレス全般、不安、いらいらや怒りなどの感情の問題、対人関係の問題、心身症、神経症、摂食障害、人格障害などの問題に効果が期待できます。

認知療法はどのようにして進められるのか?

代表的な進め方の一つ。

①あなたが困っていること、あなたが解決したい問題をはっきりさせましょう。
 
ノートなどに書き出してみましょう。

②どういう場面やどのような状況の時に問題が起こっているかを調べてみましょう

 
例えば、会社の会議中/会社や学校に行こうとしているとき/家でくつろいでいる時など人に
 よって様々な場面があると思います。


③その時のあなたの感情(気持ち)や行動、そして、あなたの考えについて調べてみましょ
 う。

 
例えば、会社の会議中→感情・不安→考えた事(自動思考)・「説明がうまくできなかったらみ
 んなから馬鹿だと思われないだろうか。」       
 感情とは、不安、悲しみ、怒りなど単語として表れるものです。
 考えとは、不安、悲しみ、怒りなどの感情が起こったときにあなたは何を考えていたのか。あ
 なたの心の中でどんな考えが浮かんでいるのか。認知療法では、不安、悲しみ、怒りの感情が
 起こる前に浮かんだ考えを自動思考と呼んでいます。自動思考は誰でも経験するものですか
 ら、練習すれば上手につかまえられるようになります。


④あなたの考え方があなたの感情や行動にどのように影響しているかを調べてみましよ
 う。


⑤あなたの考え方が適切かどうか、あなたの役に立っているか調べてみましょう。
 
あなたの自動思考が正しいかどうか、あなたの役に立っているかどうか、じっくり調べてみま
 しょう。
 例えば、「絶対に」とか、「一度もない」とか、極端な言葉使いをあなたはしていませんか。
 不安や怒りなど不快な感情にとらわれているときには、普段とは違った考え方をしがちです。
 治療者の助けをかりながら、あなたの考え方に歪みが無いかどうか、探ってみる必要がありま
 す。


⑥同じ場面で別な考え方(合理的な考え)ができないかどうかを調べてみましよう。

⑦日常から別の考え方を考える練習をしてしていきましょう。

 
最後の仕上げとして、新しい考え方を毎日の生活の中で試してみましょう。新しい考え方につ
 いてあなたが納得できるようになる事が大切です。新しい考え方がすぐにはあなたの腑に落ち
 ないかもしれません。
 だからといってすぐに止めてしまわないで、繰り返し練習する事が重要である事を忘れないで
 下さい。
 最後に、認知療法では、このようにしてあなたの考え方を修正していこうとするのですが、そ
 れ以外にもいろいろな方法が用いられます。例えば、行動を修正する技法より、あなたの日常
 の行動を自己観察したり、毎日の行動計画を立てたり、予行演習をしたり、相手に自分の気持
 ちを上手に伝える練習をしたり、難しい問題を少しずつ解決していく方法やエゴグラムという
 性格テストを使っての自己開発など認知療法を中心に様々な方法を取り入れて行われます。