Christine A. Padesky,Ph.D




CBTへの理解が深まったにもかかわらず、「どうやったらクライエントは、治療に取り組みやすくなるのか」あるいは、「ホームワークをやり遂げ、なかなか捨てきれない信念に立ち向かわせることができるのか」といったことに頭を痛めている治療者は少なくないことでしょう。

本ワークショップでは、クライエントのニーズや正確に合わせ、ペース配分、内容や対人関係の持ち方の観点から個々に応じたCBTを用意していく過程をデモンストレーションします。

参加者との討論では、これらの問題が、日本文化の特性ともからめ、話し合われることになるでしょう。
討論を円滑にするために、英語でのプレゼンテーションに対し通訳が随時提供されます。

うつ病では、自らが取り組む傾向が著しく低下し、かつ将来への展望が大きく損なわれます。本ワークショップは、クライエントが治療へ取り組みやすくするために、どのようにすればよいかというテーマを中心に扱います。とりわけこのテーマは、クライエントが、治療のための課題の効能について悲観的で期待を持てていないような場合に、より重要なものになってくることでしょう。
クライエントが前向きになり、希望を膨らませていけるような、言葉使い、態度、メタファーのモデルをお示しします。

ビデオやライブ実演による、治療方法についてのデモンストレーションに加え、このワークショップでは、参加者による構造化されたエクササイズやロールプレイが行われます。
パデスキー博士がまとめたクライエントマニュアル『うつと不安の認知療法練習帳』をお持ちの参加者は、このワークショップに持参されることを望みます。
ワークショップの中で行われるいくつかのエクササイズでは、このテキストで紹介されているワークシートを用いるからです。
なお、ワークショップ参加者に対して、パデスキー博士から、自筆のサインのサービスもございます。

うつ病は、最も有病率の高いメンタルヘルス上の問題のひとつです。認知行動療法は、うつ病の治療と再燃防止に効果的であることが示された、エビデンスに基づく実践方法なのです。
2日間にわたる密度の濃いワークショップへの参加する機会を、どうかお見逃しないように。
参加された方には、これまでだったら困難を覚えたであろうクライエントに対して、将来への希望と効果的な対処方法を提供するためのノウハウをお持ち帰りいただくことができます。



ワークショップ参加者は、以下を習得することができます。
@クライエントが積極的に取り組みやすくなるように言葉使いや治療関係に配慮
 すること。

A改善につながるとこが実証されている3タイプの活動が増えるよう、クライエ
 ントを援助すること。

Bクライエントが7コラムの思考記録を用いて効果的に思考を検証できるよう
 に、「誘導による発見」技法を用いること。

Cクライエントが学び取ったことを強調しながらホームワーク課題をおさらいす
 ること。



1日目

午 前
導入とワークショップ全体の概観

うつ病に対するCBT:坑うつスキル
 クライエントの前向きな参加を強調するのはなぜか?
 服薬の治療の役割は?

治療プロセスについての鍵概念:共同的関係と誘導による発見
 クライエントの前向きな取り組みのために治療同盟が果たす役割
 デモンストレーション:
 「その場で」共同して行う事例の概念化:5領域モデル

参加者による実習:5領域モデル


午 後
目標設定:5領域モデルに関連させて
テキストの概観:「うつと不安の認知療法練習帳」の役立て方

行動の活性化
 臨床的デモンストレーション:活動スケジュールを用いて

学習課題への取り組みを高める

小グループエクササイズ:学習効果を最大限引き出すための
            ふりかえり

坑うつスキルとしての活動計画


2日目

午 前
根拠はどこに?
 ビデオ:誘導による発見の段階

思考記録のデモンストレーション
 気分をとらえ評定する(活動スケジュールに繋げる)
 自動思考・熱い思考をとらえる
 熱い思考を支持する証拠と反する証拠
 うつ病のクライエントが思考記録を用いても改善を自覚できない
 ときにどうするか?

グループ実践:思考記録の最初の3カラム
 気分をとらえて評定する
 自動思考・熱い思考をとらえる
  
 質疑応答:熱い思考


午 後
グループ実践:熱い思考を検討する
 熱い思考を支持する証拠と反する証拠
 別の思考/バランスの取れた思考
 質疑応答:証拠とバランスの取れた思考
 覚え書き:活動記録と行動実験を必要に応じて

再燃予防
 背後にある思い込み(UA's)の役割
 背後にある思い込みを検討するための行動実験の進め方

自殺:鍵となる介入について

ワークショップの要約:生きる希望を育て再燃リスクを減らす




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